あらすじ
ある日のこと。特に争いもなく、平和を謳歌している天女達が暮らす『月の国』では、その国の代表であらせられる、満月の様な美しい髪色のお姫様が悩んでおりました。
(今日は約束の日。片想いの彼と久しぶりに再会出来る日。なのに……)
「ヘイッ、侍女達。私…何を着てけばいいと思う!?」
「?そんなの、着物一択ですわ。」
「えー。西洋のドレスもいいんじゃない。地球ではそれがブームらしいよ。姫様なら似合うと思うなぁ。」
「大事な殿方と会うのでしたら、着物!!!」
「いやいや、ドレスだって。」
「ぁ!?えっと違うの…待って、落ち着いて…」
そんなお姫様の失言が『月の国』中に広がった結果、国中で口論や暴動が発生。それを調停するのに時間がかかり…約束の日が過ぎてしまいました。
(それでも彼なら、不平不満すら漏らさずに時計塔で、待っていてくれる確信があるけど…
いや、そう考えてる場合じゃない!!!)
「とにかく早く、行かないと!!!」
お姫様は若干涙目になりながら、天の羽衣を着て、地球へと向かいました。