あらすじ
「姉さん、外から雪の降る音が聞こえるんだよ」
盲目の少年、天之宮杜鵑は、献身的に世話をしてくれる姉の蒼華だけが全てであったが、異能の力を授かった時に世界の真実を知る。
サークル幻創体のマジシャナルスEVE作品はこちらにもあります(^^)/
「埋葬すべき化石」[link:novel_view?w=25169889]
二月の雪が降る都内の病院。
病棟だけが世界の全てだった少年、天之宮杜鵑(あまのみや とき)は、看病に来てくれていた姉、蒼華(あおか)から、仕事のためにしばらく来られないとの話をされる。しかし、それが全ての始まりだった。
姉は、異能の能力者であり人知れず、人間に仇なす地縛霊魔と戦う組織に属する一人だったのだ。姉との別れが杜鵑を新たな世界に導くことになる。
現代には、月読予言塔会と呼ばれる全世界の人間達の天寿を監視し予言する組織が存在していた。虚無数にも匹敵する人間達の運命を監視しているのだ。
他の要因で、天寿を終えることなく死亡した人間は、外世界からの干渉を著しく受けて魂を奪われている。一部の殺人死、事故死、自殺死は他の世界、外世界に影響されているのだ。その結果として、天寿を全うできずに死んだ者の死亡現場には〝呈露結界〟(ていろけっかい)が残されて異常現象が多発する場所となる。
事故の多い交差点、投身自殺の多いビル、闇へと続く裏道、そこに迷い込んだ者は自分の世界へは帰れない。内部に潜む〝地縛霊魔〟(じばくれいま)が、〝それ〟を許さず新たな犠牲者を生み出す。しかし、対抗する力は現代の秘密結社と能力者達と共に存在した。
その一部が自衛隊、特殊作戦群実験中隊である。
これは、〝地縛霊魔〟と戦うことを宿命づけられた、ある少年の物語だ。
登場人物紹介
天之宮杜鵑《あまのみや とき》
盲目の少年、ある実験によって異能能力を授かる。
天之宮蒼華《あまのみや あおか》
弟の杜鵑の面倒をみている献身的な姉。道教の秘密結社に属する能力者。
斑鳩達義《いかるが たつよし》
自衛隊特戦群実験中隊群長。左目に眼帯をはめている若い軍人。
小瑠璃海紘《こるり みひろ》
実験中隊隊員。女性でありながらも優秀な軍人。
柄長芳男《えなが よしお》
実験中隊隊員。射撃を得意とする男性軍人。