あらすじ
伯爵令嬢セレスティーナは、長年婚約者である第一王子エドワードに冷遇され、ついに学園の卒業パーティーで断罪された。エドワードが愛する平民の聖女リリアンヌを苛めたとして、婚約破棄、そして辺境への追放を言い渡される。
絶望に打ちひしがれ、馬車で追放先へと向かう途中、セレスティーナは突如として過去の記憶を思い出す。自分が生前、前世でプレイしていた乙女ゲームの世界の悪役令嬢であり、今まさにゲームの「バッドエンド」を迎えたのだと。
しかし、記憶を取り戻したセレスティーナは、不思議な高揚感に包まれていた。
(あら、このまま放っておけば勝手に破滅するはずの悪役令嬢の私が、たったこれだけで済んだの? むしろ、王太子の婚約者という窮屈な役目から解放されたじゃない!)
辺境の地で、セレスティーナはこれまでの人生で許されなかった「自由」を謳歌することを決意する。だが、彼女の行動は、ゲームの筋書きを超えて、意外な人物たちとの縁を結んでいく。そして、彼女の追放をきっかけに、王都では思いもよらない異変が起こり始めていた。
これは、全てを失ったはずの悪役令嬢が、人生の再起動をかけた大逆転劇。