あらすじ
伯爵令嬢のキャロラインは目が覚めた。
彼女は婚約破棄した元婚約者のことが今も好きだ。だけど、彼からは煙たがられていた。
ある日、彼女は元婚約者に罵倒され、あまつさえ彼が現在の婚約者──つまり、キャロラインから彼を奪った女と、仲睦まじげにしているところを目にする。
つまり、キャロラインは捨てられた挙句に裏切られたのである。
氷のような目を向けられて罵られた彼女は、完全に心が折れた。
そして泣いて泣いて泣いて、泣き疲れて眠った夜──前世の記憶を思い出した。
(他人の恋の噛ませ役になるのも嫌だし、悪役になるのも嫌。恋の鞘当なんてまっぴらごめんだわ!)
目が覚めた彼女は客観的に自分の立場を自覚すると、全てを手放すことにした。