あらすじ
カラクリ技師の街ハヴィーで、技師のジジイと暮らす少年ライト。
彼の相棒は、緑の見た目から「カビ猫」と呼ばれる。生意気で料理上手な機械仕掛けの猫、ハルン。
工具箱を「宝箱」と呼ぶジジイに呆れながらも、三人で過ごす少し騒がしくて、どうしようもなく温かい日々。
それが、ライトにとっての世界そのものだった。
しかし、その日常は、謎の男の来訪を合図に、理不尽に、そして容赦なく奪われる。
多くを失ったライトが家の中で見つけたのは、ジジイが守ったたった一つの「宝物」。
宝箱は役目を果たした。
少年はそれを背負い、立ち上がることを決意する。
「誰にも壊されない、大切な仲間たちが幸せに暮らせる居場所が欲しい」
ジジイが望み、ハルンが望んだ。それは少年の願いにもなった。
これは、棺を背負う雷使いの少年と、泣けない機械仕掛けの猫が、仲間たちと共に「宝物」を守っていく物語。
※ ハーメルン、小説家になろうでも掲載しています。