あらすじ
『颯一君、ずっとあなたのことが好きでした……!わたしと、つき合ってください!』
夕日の差す教室の前。千日洸太は、自身の“推し”である少女がこの世界の“主人公”に告白している場面に偶然出くわしてしまった。
その瞬間、洸太の頭の中に天啓にも似た記憶がよみがえる。
「ここ、ラブコメ小説の世界じゃね?」
同時に、洸太は自分がラブコメにおいて決して報われない。 メインヒーローのケツを叩くためだけに存在する友達どまりのキャラクター。
いわゆる“当て馬”であることを理解する。
『……ごめん、志波さん。俺、他に好きな人がいるんだ……』
『そ、っか……。ううん、こっちこそごめんね!なんとなく、そうだろうなって、思ってたから』
そして、洸太は自分の推しが、同じく決して主人公と結ばれることがない“負けヒロイン”だと知っている。
それなら、自分が。ただの“当て馬”の俺が、彼女を幸せにしてもいいんじゃないのか?