あらすじ
「6年の嘘、29歳の逆襲」
六年の約束は
指に嵌められぬ指輪のまま
夢だけを肥やし
時を盗まれていた
「待っていて」
その言葉に縛られた夜は
数え切れない涙の海へと沈み
やがて誕生日の前日
「もう冷めた」と
残酷に切り捨てられた
けれど
失ったのは未来ではなく
鎖だった
裏切りの影が
私を自由にした
六年分の嘘より
たった一日の決意が強い
涙を拭った瞳は
もう誰の影も映さない
振り返る背中に
私は告げる
「返せる? 六年を」
沈黙こそ
ざまぁの刃
そして私は歩き出す
新しい恋と、新しい朝とともに
六年の嘘を
逆襲の翼に変えて——