あらすじ
アイドル界で最も人気のあるアイドルグループ。
“ライアー×シンパシー”は、甘く、魅力的なメンバー達が勢揃い。ステージの上では、メンバーの中で誰よりも甘く、誰よりも魅力的に輝くアイドルがいる。それは…赤塚林一(あかつか・りんいち)。愛想のいい笑顔、女の子を口説く軽い言葉、ファンを虜にする天性のスター性。
――だが、それはすべて“偽り”で作られた化けの皮にすぎなかった。
林一は、自分のすべてが「偽物」だと知っている。
赤く染めた髪も、明るい声も、理想のアイドル像すら、全部、本物の“真果”に憧れるために作った演技。
かつて「注目されたい」という純粋な夢だけを抱いていた少年は、本物になれない痛みに耐えながら、嘘を重ねてステージに立ち続けていた。
……ただひとつ、“ナンパ癖”だけは本物だったけれど。
そんな林一の前に現れたのが、同じアイドルユニットの葡上練(ぶじょう・れん)。
穏やかで慈愛深く、まるですべてを見透かすようなその瞳は、
林一の“嘘”を一瞬で見抜き、そして――否定せずに受け入れた。
誰にも見抜かれなかった“偽り”が暴かれたとき、林一の心に走るのは動揺か、解放か。
“偽果”である彼が、“真果”のように輝ける日は来るのか。
そして、舞台のスポットライトの先で見つける、本当の「自分」とは――
嘘から始まる、真実のアイドルストーリー。