あらすじ
私は、一卵性双生児の双子で、5分だけ姉として産まれた。
ぎゃあぎゃあと大きな産声を上げて生まれた私。
そうして、そんな私はやかましく派手で友人も多い、バカなことも平気でしでかすような姉へと成長した。
私の産声に隠れるように、ううん、掻き消されてしまいそうになりながら、小さな小さな大人しくて静かな産声を上げた妹。
彼女は、どんな子だと思いますか。
こんな私の、一卵性双生児として産まれた、そして生きた、妹。
今も、生き続けている、そんな妹は。
どんな子でしょう。
まるで魔女のように、猫っ毛で細い黒髪を腰まで伸ばし、薄い紫の細かいラメの入ったアイシャドウを瞼に塗っている。
黒い服を好んで着用する、細くて華奢な体に、可愛らしい「愛」を飼っている。
私と似たように、頭の中に不具合を抱えて生きる、顔立ちから骨格から指の形や指紋までそっくりそのまんま。
遺伝子や記憶までもまぜこぜで、今でも彼女は無垢な少女のよう。
私と違って、不器用で出不精で、けれど賢くて知識量がハンパない。
彼女の中に眠っているものが全て起きたら、私は殺されるわ。
また、あそぼーぜ!