あらすじ
隣の家の夫婦は、夜ごと夫婦喧嘩を繰り返す。同じ喧嘩ネタで話す言葉もいつも同じという始末だ。それを夜ごと聞されているうちに夫婦のしゃべる言葉をすっかり覚えてしまった主人公、隣の夫婦が別れてしまうことに近親者との離別にも似た寂しさを感じてしまう。主人公は一人ぼっちになった隣の旦那を同情するあまりに、自分が男であるにも関わらず、隣の奥さんの物真似をして夫婦喧嘩を再現しょうとする。なんということでしょう。隣の旦那はその物真似に反応したのです。二人に友情が目覚めたのでした。ところがどっこい、その友情は儚いものでした。
主人公には婚約者がいまして、この女性、実は詐欺結婚のプロだったようなのです。主人公は、そのことを薄々感じるようになり、彼女と別れてしまう寂しさを覚えるようになったのです。主人公は、その自分の寂しさを隠しつつ、またその寂しさを紛らわすために毎夜、隣の旦那と夫婦喧嘩の真似を繰り返すのでした。なんということでしょう。その結婚詐欺の女性が隣の旦那と結婚するというではないですか、さて、どうなりますことやら?
追記
短編ですので、きわめて概略化された小説になってしまいました。