あらすじ
角川文庫「タクシードライバー美食日誌」の続編です。
エリートサラリーマンの道を踏み外し、妻と別れたあげく今はタクシーの運転手をしている61歳の立原啓介。世の中の移り変わりを嘆きつつ、情熱を傾けているのは料理だ。食材探しに特にこだわる。高級なものだって自分で仕入れれば手が届く。
一人娘の菜央子も胃袋をがっちりつかまれているが、父親のひねくれた言動には悩まされがちで、インバウンド支援の企業に転職したことを外国人嫌いの啓介に明かせないままだ。
啓介は啓介で、ひそかに人生の一発逆転を狙って小説を書いている。もっともさっぱり筆が進まず、絶望的な気分になるばかりなのだけれどーー。