あらすじ
魔法学校を卒業した夏。
成人を迎えたグレイグは、父親のアルティと、その親友のレイの行きつけの酒場に出向く。
「何これ、にっが!」
初めて飲むビールの苦味に驚きつつも、少しずつ慣れていくグレイグ。
酒の力か、いつもより話も弾む。
息子の成長に涙ぐみ、思わず席を立つアルティの背を眺め、グレイグはレイに胸の内を語る。
「——実は僕、パパはお姉ちゃんの方が可愛いんだと思ってたんだよね」
※別作『歳の差100歳ですが、諦めません!(https://ncode.syosetu.com/n5540ji/)』の番外編です。異種族親子の、温かな夜のお話。時系列は87場の後。お気軽にお読みください。
※登場人物まとめ↓
ゲオルグ・グレイグ・リヒトシュタイン(18)アルティの息子。紺色の全身鎧を着たデュラハン。顔がなく、首の上には闇が漂っている。魔法学校を卒業して、大学院に進学が決まった。
アルティ・ジャーノ・リヒトシュタイン(41)グレイグの父親。赤茶色の髪に、煉瓦色の瞳のヒト種。デュラハンの防具職人。平民出身。息子が立派に成長して嬉しい。
レイ・アグニス(143)アルティの親友。金髪緑目のハーフエルフで、腕利きの魔法紋師。異種族親子のあれこれは知り尽くしている。