あらすじ
第一次神話大戦の終結から数百年。
世界は平和を取り戻し、神々の力…**「因子(ファクト)」**は、歴史の片隅に消えた。
血統による貴族主義を掲げ、世界の秩序を維持する超法規的特務機関
『テミス聖律会』。
力による実力主義を掲げ、世界の富と権力を蝕む巨大複合企業
『アーカム財団』
二つの巨大な力が、世界の真実を市民から隠し、支配していた。
運び屋のマナは、そのどちらにも属さない、裏社会の境界線で生きる孤児だ。
因子(ファクト)を持たない「出来損ない」と蔑まれながらも、彼は己の頭脳と、触れた相手の力を分解する謎の能力だけを頼りにしてきた。
そんな彼の日常は、謎の少女ネカと出会ったことで、終わりを告げる。
「――やっと会えた。私と同じ人」
『テミス聖律会』と『アーカム財団』。世界の二大勢力から、追われることになったマナとネカ。
世界から追われる身となった二人は、自分たちが何者なのかを知るため、歴史から消された「忘れられた神々の聖域」を巡る旅に出ることを決意する。
失われた記憶、少女が秘める世界の真実、そして自らの力の謎。
これは、何者でもなかった少年が、神々の因子に満ちた世界に、自らの「人間」としての事実(ファクト)を叩きつける物語。