あらすじ
陸上自衛隊の最高峰特殊部隊〈八咫烏〉――
わずか三年でその頂点に立った男、灰原衛士は任務中に命を落とした。
目を覚ますとそこは剣と魔法の異世界。
銃も装備もない世界で、彼は己の肉体と戦術眼だけを頼りに生き延びることになる。
村を襲う魔獣を撃退し、盗賊を殲滅するその姿は「勇者」と呼ばれた。
だが彼の目に映るのは栄光ではない。
腐敗した王国、冷酷な上層部、そして繰り返される仲間の死と裏切り。
守るべきは国か、人か――
軍人として、そして異世界の勇者として、衛士は選択を迫られる。
やがて彼が刃を向ける“最後の敵”は、この世界を統べる王国そのものだった。
これは、仲間と恋人を失いながらも、なお奮闘し続ける一人の青年兵士の物語。
軍事リアリズムと剣と魔法が交差する異世界戦記が、いま始まる。