あらすじ
〝傾国の悪女〟アズライア・インフェロー侯爵令嬢。
天真爛漫、純真無垢。
そんな性格であると評された皇国の美姫は、皇太子殿下の婚約者だった。
だが、皇太子殿下はある日突然乱心。
父王を弑虐した。
その理由こそがアズライアにある、とされている。
ことの起こりは、彼女の妹、ベアトリィテが聖女として『天恵』を受けたから。
その事実を受け、『皇太子殿下の婚約者がアズライアから彼女に交代する』という。
皇太子がそれを不服としたのだとも、皇后の座に執着したアズライアが皇太子を唆したのだとも、噂された。
しかし叛逆を起こした皇太子は、結局弟である第二皇子に『玉座の簒奪者である』として討ち取られたそうだ。
アズライアは捕らえられ、言い渡された刑は生涯幽閉。
これは、彼女が〝傾国の魔女〟と呼ばれるに至った軌跡を語る回顧録。