あらすじ
何一つスキルも加護もない、ただのドワーフとして中世風な世界に異世界転生を果たした男がいる。
歴史オタクで本の虫の彼が転生したのは、多くの種族が住む多種族国家ベルツァール王国の北部辺境伯領、タウリカ。
転生者として無難な生活を目指し、女魔法使いのルールー・オー・サームや蹄鉄屋の女ドワーフ、アイフェルと共にマイペースな生活を送っていた彼であったが、趣味と好奇心で注文した一丁のライフルからそのスローライフは終わりへと向かっていく……。
暗躍する悍ましい《澱み》と呼ばれる闇の勢力との戦いに、髭なしドワーフとなった彼は望むと望まざるにかかわらず巻き込まれていく。不安定な王権と多種族故の王国崩壊の危機、隣国の革命、穏やかな日常の下にはこれでもかと火種がくすぶっている。
それでも、髭なしドワーフはゆっくりと、ひたすらに前を見つめて歩いていく。
これは無名でどこの馬の骨とも知れぬ転生者が、口先を回し仲間を頼り、上っ面の度胸で啖呵を切って『チート』を目指す物語である。
・第11回ネット小説大賞一次選考通過作品