あらすじ
凪いだ水辺に凛と咲く運にして、凡人では手の届かない高嶺の花、それが葉月運凪(はつきはすな)。
そしてそんな彼女のクラスメイトにして、名を持たない雑草(モブ)の少年F--深見柊(ふかみしゅう)は、教室で雨が止むのを待っていた時、隣の席の連凪に声をかけられる。
――『もし良かったら、一緒に帰らない?傘、一つ貸すから.......ね?
蓮凪の言葉を断りきれなかった柊は、なぜ、傘だけを貸して自分は一人で帰らないのかという一つの疑問を抱きながら、運凪と共に帰ることに。
翌日、昼休みに会った時、連凪は意外にもグイグイと距離を詰めてきて――?
雨が去ったあとの美しい虹と斜陽に照らされてようやく輝く、そんな二人の、一粒の雫のような青春。