あらすじ
江戸の夜に潜む妖と、
代々鬼を封じてきた陰陽師の娘
――鴉宮紫苑(からすみや しおん)。
彼女の胸には、家に代々受け継がれる
呪いがあり、戦闘や運命の兆しの度に
心臓を強く痛みつける。
ある宵、町外れの社で、
妖を祓う紫苑の前に現れたのは、
燃える赤い瞳を持つ鬼
――焔鬼(ほむらぎ)だった。
敵として現れた鬼に、
紫苑の心は知らぬ間に揺れ、
禁断の感情が芽生える。
その一方、幼なじみの水無瀬優李は、
一般人として紫苑を見守る。
穏やかな日常と陰陽師としての宿命、
鬼との禁断の縁
――紫苑の心は三方向に引き裂かれる。
夜の町を舞台に、妖との戦い、
呪いの疼き、焔鬼の孤独、
優李の純粋な想いが交錯し、
物語は切なさとハラハラを増していく。
やがて、宿命を背負った三者は、
大規模な妖の襲来に立ち向かい、
命を賭けた戦いと選択を迫られる。
幽月の光の下で織りなされるのは、
戦いと禁断の恋、
そして運命に抗う少女の物語。
その胸に宿る呪いの疼きは、
愛と宿命の狭間で揺れ動く――