あらすじ

以下、コンテストのためのあらすじです。ネタバレにご注意ください。 転生前の名前は多比良樹里。 そして今はジュリアン・タイラー。 黒い髪に黒い瞳。両腕に刻まれた禍々しい魔力の紋様。 黒を持つものは黒忌み子。 そんな差別意識のある小国ベスティアに僕は生まれた。 魔法と魔導が発達し、獣族と人族が暮らす異世界に。 石を投げられ、仲間外れにされ、村人から忌み嫌われて過ごす子ども時代。 この国で7歳になると必ず行われる能力鑑定の儀式で、僕に隠された膨大な魔力があることが判明した。 この人並外れた魔力があることでとある貴族に見込まれて、王陛下の代理であるバロン男爵から男爵位と騎士の地位を叙爵することになる。 この時から僕はこの村でもっとも地位のある存在へと成り上がった。 そしてとある貴族のお嬢様に仕えることになる。 お嬢様の名前はレクス。 僕より二つ年下の白銀狼獣人の少女。 ゆるく波を打つ銀色の長髪、吸い込まれそうな金色の瞳。すぐにでも消えてしまいそうな儚さと謎めいた美しさを感じる可愛くて綺麗な女の子。 姓はなく名前を名乗ることだけが許されているという、貴族でありながら身分というものがない不思議な少女。 レクスは生まれつき虚弱で重度の魔力欠乏症と思われる難病を患っていた。外部から魔力を供給しないと魔力が枯渇したままになってしまい、場合によっては死に至る。 僕はそんなレクスのために魔力を供給するという役割を与えられることになる。 とはいえ、魔力の操作も供給の仕方も知らない僕。 白馬の獣人で執事長のボトールさんに教わりながら、筋トレや魔力操作の修行に励むことになる。可愛いレクスを死なさいために。 僕は知らなかった。この少女が本当は男の子であることを。 そしてあの日がやってきた。 レクスが狼の群れに襲われ命が失われそうになったあの日が。いまだに魔力供給ができなかった僕は死にゆくレクスの願いを聞いて口付けをする。そして、レクスは生き返った。 僕とレクスは心の深いところで繋がっていた。 レクスへ滞りなく魔力供給ができるようになって平穏な屋敷での生活を送り、何事もなく時は進むはずだった。 だけど違った。 深い雪に閉ざされたある日。貯蔵庫に閉じ込められた僕と山猫獣人のアミックを残してレクスたちが忽然と姿を消していた。村から雇われた使用人たちの遺体を残して。 そして十数年後。僕と幼馴染のアミックは王都にあるアパートメントで同居生活をしていた。アミックは料理人。僕は国立魔導図書館で司書として働いていた。 そして、小国ベスティアの狼王アンジュ・ソルエユニクが僕の大親友となっていた。アンジュはみんなから尊敬され怖がられる王様。だけど僕にとってはレクスの面影を思い起こさせる不思議な存在。アンジュも王様のくせになぜか僕のことを大事にしてくれていた。 最初は僕に対して警戒していた館長や同僚たちと一緒に好きな本に囲まれて、魔導者の解読に製品化に勤しむ日々。穏やかに毎日を送っていたんだけれど。 ある日突然、腹黒宰相シュルード・スキミング公爵の計略で僕に縁談話が転がり込んできた。この日を境に、アンジュ・ソルエユニクが僕を襲う狼になったんだ。 そして恋に落ちる。この俺様狼王に。

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カクヨム
カクヨム2025/09/02
  • 現在の作品【完結】親友だと思っていた俺様狼王が僕を襲う狼になった件 穏やかな司書生活が送れません