あらすじ

西暦2025年8月10日、アフガニスタンが共和制から首長国制へ変遷し、タリバン政権がアフガニスタンを実効支配した。これをあってはならないと抵抗する組織がある。それは"民族抵抗戦線:NRF。そのNRFに若き十八歳の青年戦士がいた。青年の名はファハド・フセイン・シバール。

ファハドはアフガニスタンの南部に位置するカンダハール州ダマン地区のデーフタフ・二スト村の困窮した家庭の長男として父のキャラバディと母のニルミーンの間に生まれた。下には三つ年下の弟のアドハムがいる。父のキャラバディは家庭のために長く働き、ほぼ父と話す機会も少なく、母は病で寝たきりとなっている。そしてファハドと弟のアドハムは、学び舎にも行けない無学歴の少年たちである。

ファハドらは街から約八キロ離れたカンダハール郡ダマン地区デーフタフ・二スト村は、広大な砂丘に囲まれた小さな村で人口は八人人ほど。両親は既に亡くしていて、父はISILの自爆テロに巻き込まれ死亡、母は持病の癌で葛藤していたがファハドとアドハムに迷惑をあまりかけられないと自ら命を絶ってしまう。
残されたファハドとアドハムは、父が遺した畑を使い、生計を立てていた。しかしある日の事、悲劇が起きてしまう。
デーフタフ・二ストにタリバンが襲撃され唯一の家族であったアドハムが目の前で殺されてしまう。

恐怖に手足も出来なかった自分を恨み、ファハドはNRFへの入隊を志願し、タリバンの絶滅とアドハムを殺したタリバンの男を自らの手で討つために、厳しい選抜試験や特訓に励み遂に、NRF戦士として招き入れられた。

しかし2025年8月10日、タリバンによる大攻勢によりNRFは追い詰められ歴史的大敗を期してしまう。
戦場に取り残されたのはファハドと戦友のナズィールだけだった。ナズィールはファハドに自軍の部隊全滅と敵の膨大な数に圧倒されたファハドは、自暴自棄になってしまう。そしてファハドは、手榴弾を片手に敵に突っ込み自爆する決死の作戦を決行することにする。

そしてファハドは手榴弾を起爆しようとピンに指をかけた時、突如として空から大量の人工隕石《ピューパカプサ》が降り注ぎ、世界は混乱と終末の乱れる『ラグナロク』が到来する。そして人工隕石《ピューパカプサ》の中から現れたのは、タリバンやISILとは比にならない凶暴で厚い装甲で覆われた機械生命体"クリーピー・インセクト"の出現であった。

謎の機械生命体クリーピー・インセクトが彷徨う地上で生き残ったファハドは、安全地帯を求めて旅する事になる。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
アルファポリス
アルファポリス2025/09/02
  • 現在の作品ビクティムス・オブ・ザ・ナイトメア