あらすじ
「早く成り上って、教師なんていうブラックな仕事辞めてやる!」
帝都魔法学園の一教師であるキサラギ・ランネイブは、自身の境遇について日々悩んでいた。
ここ、アルラント帝国は魔法の才能によって地位が決まる魔法社会である。
成りあがる方法は一つ、誰もが認める功績を挙げること。
キサラギは魔術師として成り上るため日々の努力を欠かさないが、中々目立った功績を挙げられず昇進できない。
教師としての一番の苦悩は、ブラックすぎる仕事に時間を取られ自身の研究に専念できない……ことではない。
「先生! キサラギ先生のおかげで千年の封印から解かれた悪竜を討伐できました!」
「先生の教えがあったから新しい魔法を創れたんです!」
「きさちゃんせんせー、私勇者って呼ばれるようになったよー」
「なんで貴様らばかり……!」
キサラギが教鞭を取った教え子たちは、卒業すると次々とキサラギの地位を追い抜いていく。耳にするのは活躍する教え子の話ばかり。
「認めん……やつらが成功するのなら、私にだって魔術師の才能はあるはずなんだ……!」
キサラギ先生はぶつくさと悪態をつきながら、今日も今日とて生徒のために教室を開く。