あらすじ
初夜に夫が現れない。翌朝、夫の寝室を開けると、夫が愛人と寝ている。
教会で「病める時も健やかなる時も」と誓ったはずの夫は、「俺は愛する女しか抱きたくない」と言い放つ。愛人は「ごめんなさいっ。お姫様の大切な初夜を、アタシなんかのせいで台無しにしてっ」と謝ってる風に勝ち誇る。
くだらない。
これは政略結婚。私は小国とはいえ王女。夫は大国の第三王子。婚姻同盟による母国の平和は望むが、こんな甘ったれ王子の愛など求めてない。愛しい人がいるなら、愛しい人と結婚すればいい。身分差が理由なら身分を整えればいい。それで大国に恩を売り、同盟維持できるなら、何の問題もございません。喜んで婚姻を無効といたしましょう。
が。公的には陛下の愛妾に過ぎない姑は、おぞましいほどの野心家。愛しい息子の即位を狙う。私の結婚が思わぬ波紋を広げ、三人の王子の王位争奪戦が始まった。
ただ、この国の王族は腐りきっていた。
三人の王子は、全員おバカさんである。