あらすじ
修学旅行中のバス事故。気が付くと、そこは鮮やかな緑と奇妙な植物が繁茂する異世界だった。クラスメイトと共に、神と名乗る女性によって召喚されたのだ。S級、A級の勇者候補がずらりと並ぶ中、三森灯河は唯一のE級勇者として扱われた。ステータスは最低レベル。固有スキルは「状態異常」。この世界では、役に立たない、最悪のスキルとされていた。
灯河は、いつもクラスでも空気のような存在だった。目立たず、存在感のない、ただの高校生。そんな彼が、この異世界でも、やはり空気のような扱いを受けるのは当然だった。他の勇者候補たちが華々しく魔物と戦い、活躍する中、彼は端で、ひたすら雑用をこなす日々を送っていた。
しかし、灯河は諦めなかった。彼の「状態異常」スキルは、確かに低く評価されていた。だが、その能力は、彼自身の理解を超える潜在能力を秘めていた。彼は、日々の戦闘で、そのスキルを徹底的に研究し、分析した。他の勇者たちが目にすることのない、魔物の弱点、スキルの特性を、彼は「状態異常」を通して見抜いていた。
ある日、大規模な魔物襲来が発生した。他の勇者たちは、圧倒的な魔物の力に苦戦していた。S級勇者の華麗な剣技も...