あらすじ
静かな徳島市にある城東高校は、深い感情を秘めた日常の物語の舞台です。その校舎には、落ち着いた性格と穏やかな眼差しを持つ盲目の青年・秋山春人と、背が高く冷静沈着だが激しい気性で周囲の人々を威圧する坂本のぞみが通っています。 二人はそれぞれに違いを抱えながらも、学校の課題で交流を強いられることをきっかけに、次第に交錯していきます。周りの人々の音や感情を通して世界を認識する春人は、のぞみが外見は厳格で真面目なだけではないことに気づきます。一方、のぞみは春人に、自分を恐れない人、気まずい雰囲気や背の高さの先にあるものを見通せる人を見出すのです。 滑稽な誤解、気まずい瞬間、そして意味深な沈黙の中で、二人は信頼と親密さが思いがけないところから生まれることを学びます。徳島の星空の下、初めての恋、思いがけない友情、そして小さくも大きな感情の闘いが、彼らの青春を彩ります。