あらすじ
『0.7%の幼馴染』
0.7%――
数字は冷たく、無情に並ぶ。
それでも僕らは、同じ通学路を歩き、
銀杏の下で笑い合った。
ラムネ瓶のビー玉が光った夏、
「また来年も一緒に」と指切りした約束は
統計に記されることはなかったけれど、
僕らの胸には消えずに残った。
確率は低いと言われても、
君とすれ違った回数、
君と笑った時間、
君を探した視線――
それらを足せば、0.7%はもう更新されていた。
サイコロを振るたびに、
表が出るまで手を伸ばした僕ら。
選ばなければ0.7%のまま、
選び続ければ100%へと変わる。
幼馴染、という言葉に縛られた日々を超えて、
僕らは互いを選んだ。
ラムネのビー玉は、今もポケットに揺れている。
確率を超えた証として――
「君と、これからも」