あらすじ
迷いの森の中にあるユーフィンは、かつてゼクスクローネ国に召喚された『聖女エマ』によって作られた村である。
しかし、ゼクスクローネの教会は、国教である『カブラル教』に帰依しない村の民を認めることはなく、両者は激しい対立を繰り返していた。
そんなユーフィンに生まれたニヒトは村を統治する一族の子息でありながら魔力を持たない忌み子であった。全てを兼ね揃え、次期当主として一目置かれる双子の姉、ガロに害をなさないよう、村の長老たちはニヒトを冷遇する毎日だ。
ある日、ニヒトは川で溺れている黒衣の青年を助ける。青年は聖女と共に村の創設に深い関わりがある、旧ベッツ公国の末裔クロフォード・シェレンドルフであった。クロフォードの先祖、ヴィクトールは聖女エマ、そして当時の王太子ファーロッドとも親交があり、ユーフィンの開村にも深く関わっていた。エマとファーロッドが相次いで命を落とした後、ヴィクトールは残された王子の教育係として王家に仕えた人物であったが、彼の死後発覚した事実は、王子レンブラントwを洗脳し、国家転覆を謀った罪人としての一面だった。ヴィクトールは罪人として処罰されたが、彼の無実を信じる父親のノアは、子孫に『ユーフィンを探せ』という遺言を残し、今尚その言葉が受け継がれていた。
かつてはノアの遺言に従い、ユーフィンの捜索を行っていたクロフォードも、大人になった現在はユーフィンとは無縁の生活を送るようになっていた。しかし、ニヒトに連れられ、実際にユーフィンを訪れたことで、ヴィクトールに対する認識を徐々に改め、ニヒトとの距離も縮まる。
そんな中、村を守る結界が崩れ去り、ユーフィンは再び戦火に包まれた。