あらすじ
営業成績、圧倒的『最下位』。
大企業のお荷物社員だった早見は、飛び込み営業先で、閻魔似の社長に一喝され、緊張のあまり心停止してしまう。
――死んだ。
次の瞬間、早見が目覚めたのは、本物の閻魔大王が君臨する地獄の入り口だった。
「何も成し得ていない貴様には、地獄よりも現世で営業職を続ける方が地獄だろうよ」
絶望する早見に与えられたのは、異能力を専門に扱う謎の企業『株式会社 異能力』で、再び営業マンとして働くことだった。
ただし、この会社が扱う商品には、恐るべき法則がある。何かを得れば、何かを失う。『±ゼロ』の代償システム――。
そして、早見の前に立ちはだかる国家の精鋭たる美しきエリート捜査官・深海。皮肉にも彼女の無敵の能力は、過去にこの会社が『販売』したものだった。
これは、転生で再起を誓った営業マンが、救いを求める人々に異能力を与えながら、何も持たざる自分自身を認め、赦して行く物語。