あらすじ
暗い山道を走る、地方巡業バス。
その中には、全盛期を過ぎてもリングに立ち続ける男、新崎英二と、満身創痍のロートルレスラー・高山ヒロミの姿があった。
だが、突如起きた事故を境に――英二は忽然と姿を消す。
残されたのは、血にまみれ立ち上がるレスラーたち、そして「見えない何か」の予感。
目を覚ましたとき、彼の魂は別の肉体に宿っていた。
その名は如月麗――異能「神眼」を持つ若き女子レスラー。
リングは異世界へ――。
プロレスこそが神に捧げる“奉納”であり、女神の加護を受けし者たちは「フェイバリットギフト」と呼ばれる異能を手に入れる。
異能と肉体、流血と美が交錯する――これは、消えた男と碧眼の女が織りなす新たな女子プロレス叙事詩である。