あらすじ
俺には前世の記憶がある。
その時、よくプレイしていたゲームがあった。
『コイヘン』という恋愛シミュレーションゲームだ。
ちょっと……いや、かなり癖が強くて完クリできないプレイヤーを続出させたマイナーなゲームだが、俺はそのゲームをやりこんでいた。
それで、前世の俺は死に、転生した。
前世の記憶を持ったまま、赤ん坊の姿に。
その世界は、俺が元いた世界となんら変わらない世界だった。
ただ、『コイヘン』というゲームだけは存在していなかった。
生まれ変わってから十五年と少し。
俺は目撃することとなる。
ゲームに出てきた背景とよく似た場所で、『コイヘン』の主人公らしき男子生徒と、その親友のような男子生徒がゲームのプロローグをなぞらえているのを。
存在しないのだから、なぞらえられるわけがないのに……。
……もしかして、この世界は『コイヘン』の世界なのか⁉
もし、この世界が『コイヘン』の世界なら、
どのヒロインの子が選ばれるのかを見たい!
そう思って、俺は主人公らしき男子生徒のことを観察することにした。
『コイヘン』というゲームは、多くのヒロインが登場するのだが、メインヒロインが設定されていなかったのだ。
見れるかもしれない!
主人公とメインヒロインが結ばれる――最高のエンディングを特等席で!