あらすじ
誰もが異能力(ギフト)を持つことが当たり前の現代。
炎を操り、空を飛ぶ者が「ヒーロー」として社会の脚光を浴びる中、高校生の御礼田 陽(おれだ よう)に与えられたのは、ただ「他人から存在を認識されなくなる」という地味で役立たずな能力だった。
クラスではその存在を忘れられ、家族にさえ見過ごされる日々。心をすり減らした陽は自己肯定感を完全に失い、いつしか学校へ行けない「不登校」になってしまう。
絶望の中、カーテンを閉め切った薄暗い自室で、彼は一つの真実を知る。
自身の能力【忘却の霧(ロスト・ミスト)】が、あらゆる監視やセキュリティを無効化し、歴史の裏側で数々の大事件を操ってきたという伝説の「最強のステルス能力」であるということを。
その時、陽のパソコンに謎のメッセージが届く。
『君の力が必要だ。俺たちは、君と同じ“役立たず”の集まりさ』
それは、社会のレールから外れた「不登校」の仲間たちからの誘いだった。
彼らは、その社会不適合な能力を武器に、この国を裏で操る巨大な陰謀に立ち向かおうとしていた。
これは、誰からも認められなかった少年が、「誰にも認識されない」という最強の武器を手に、世界の欺瞞を暴き出す逆転の物語。
教室に居場所がなかった少年たちの、世界を変える戦いが今、始まる。