あらすじ
ここは花霞地方裁判所桜都支部。
人口12万の地方都市にある、ごく普通の裁判所――のはずですが。
そこに勤める判事補、**司 法子(つかさ のりこ)**はちょっと変わった人物。
緑色のショートヘアに赤いカラコン。
出勤も退勤もパンクファッション、まるでライブハウス帰りのよう。
けれど、法服をまとって椅子に座るとき――
彼女は一転、真剣な眼差しで事件と向き合い、
証拠を読み、心を見抜き、誰よりも人に寄り添う判決を下す。
そんな“Funky裁判官”のもとに配属されたのが、
国内最高峰・東帝大学を主席で卒業した才女、東條 菊乃(とうじょう きくの)。
名門企業・東條カンパニーの令嬢であり、
誰もがうらやむエリートコースを歩むはずの彼女は、なぜか書記官として桜都市へ。
几帳面で真面目なお嬢様は、自由すぎる法子に振り回されっぱなし。
しかし、その奔放さの裏にある“人を救いたい”真摯な心に触れ、
少しずつ彼女自身の価値観も揺らいでいく――。
法廷はいつも真剣勝負。
シリアスな事件、切実な人間模様。
けれど、その緊張を和らげるのは一杯のコーヒーと、ちょっとした甘いプリン。
笑って、泣いて、ときにはため息をついて。
裁判官と書記官、正反対のふたりが織りなすのは、
シリアスなのにどこかコミカルで温かい、法廷日常劇。
『法廷にはコーヒーとプリンを ― Coffee and Pudding in the Court ―』
判決文には書けない人間味が、ここにはある。
正義とユーモアのあいだで揺れる、ちょっと不思議な物語が始まります。
本作品はフィクションであり、プリンの固さや甘さ、登場する人物・団体・名称・事件はすべて架空のものです。
実在の裁判制度・法廷実務とは異なる描写が含まれますが、あくまで物語の演出としてお楽しみください。