あらすじ
エルフ王の孫として生まれ変わったアルカ・デバディス。
ある日、自分が転生したのは“ヌルゲー”と名高い乙女ゲーム『プリティ・マリーの憂鬱』の世界だと思い出す。
ヒロインは誰とでも簡単にハーレムを築ける最強キャラ。しかし、攻略対象にされた自分は「悪役王子」と呼ばれ、ゲームではヒロインに都合よく振り回されるだけの存在だった。
そんな未来にうんざりしたアルカは、前世の妹の言葉を思い出す。
「あのゲーム……ヒロインより悪役令嬢のほうがよっぽど人間味があって好きだったわ」
そうしてアルカが目を向けたのは、婚約者である王太子に裏切られ、断罪される運命の悪役令嬢ダリア・ハーネット。
彼女の誇りと孤独に触れたアルカは、毒舌でヒロインを牽制しつつ、真っすぐな愛と重すぎるほどの誠意でダリアを守り抜くと決める。
卒業式、断罪の場で全てを失うはずだった彼女の前に立ち塞がるのは、“悪役王子”と呼ばれたアルカ。
エルフ王の孫が放つその一言で、悪役令嬢の未来は大きく塗り替えられていく。