あらすじ
雨の夜、平凡な大学生だった私は「観測者」として選ばれた。
世界には無数の並行世界があり、その数だけ「聖杯戦争」が存在する。
勝利、敗北、願い、裏切り──その一つひとつは、千の断章に過ぎない。
現実から切り離された街で、私は白銀の騎士と出会う。
彼は名を秘す守護者であり、不器用にして真っ直ぐな剣の使い手。
「名を問うな。問われた時点で、私は消える」
観測者として、私は千の聖杯戦争を見届ける。
英雄たちの願いと後悔が響き合い、やがて一つの物語へと収束していく。
──これは、忘れられるはずの英雄を、私が忘れないための記録。