あらすじ
カースト最上位の人気者。誰にでも優しいクラスの中心人物。
……なんて、全部演技(フェイク)だ。
俺、明槻 陽介(あかつき ようすけ)は、面倒事を避けて平穏な高校生活を送るため「完璧な陽キャ」を演じているだけの、しがない人間嫌いだ。
この仮面さえ被っていれば、卒業まで安泰なはずだった。
――白鳥 凛(しらとり りん)。彼女の「裏の顔」を目撃するまでは。
いつも笑顔でクラスの太陽のような存在。男子全員の憧れの的である学園のアイドル。
そんな彼女が、放課後の誰もいない音楽室で、俺と同じ「死んだ魚の目」をしている姿を見てしまったのだ。
「あんたも、お疲れ様」
こうして、俺たちの奇妙な「共犯関係」は始まった。
学校では理想の陽キャカップルを演じ、放課後だけはお互いの本性を晒して過ごす毎日。
人間関係なんて非合理的で、恋なんて面倒事の最たるもの。
そう思っていたはずなのに。
仮面の下の本当の君を知るたびに、俺の心にある「非効率」な感情が芽生え始めていることに、気づかないフリをしていた。
これは、人間嫌いの俺と彼女が織りなす、甘くてシニカルな青春ラブコメディ。