あらすじ
拳で序列が決まる地球。
埼玉県熊山市の公立女子高等学校に、ひとりの異様な存在がいた。
神崎玲央──身長185cm、剣道仕込みの間合いを持つ“王子様系女子”。
笑えば空気がやわらぎ、黙れば周囲の鼓動が一拍遅れる。
仲間からは「殿下」と呼ばれるが、本人は意に介さない。
腕力こそすべての社会で、彼女はひとつの信条を胸に秘めている。
「殴るのは最後。殴らず倒すのが先。」
だが、熊山市の街で蠢く“理不尽”は、彼女の沈黙を許さなかった──。
拳の音が変わった夜から始まる、“王子様系女子”の反撃譚。
静謐なる少女が、血と匂いと視線に満ちた腕力序列社会を切り裂く。