あらすじ
───『於爾』と呼ばれる、人間の煩悩から生まれる異形のイキモノが跋扈する国、『爾溢(にほん)』。
その国を守るための異能を持った五つの名家、通称『於爾退治のあかさたな』に生まれた高校生、安曇 永遠子は、人々を幸せにしたいという夢を抱いていた。
しかし、彼女の【予言】の能力には制限があり、周囲の期待に満身創痍の日々。
そんな彼女を救ったのは、他人の『心』が見えるという特殊な能力を持つ少年、雛美 恭介だった。
家庭環境の悪さから他人に心を閉ざしていた恭介は、真っ直ぐな永遠子の情熱に触れ、いつしか彼女に惹かれていく。
二人は『世界中の人々を幸せにする』という夢を掲げ、悩みを持つ生徒たちを助ける部活動を始めることに。
賑やかな学校生活、ふとした旅行。
穏やかな日々の中で、二人の絆はゆっくりと着実に深まっていく。
だが、その穏やかな日常の裏には、社会の闇とも呼べる煩悩が渦巻き牙を剥いていた。
この物語は『感情』と『運命』を巡る、ダーク系和風ファンタジーである。