あらすじ

一日(ひとひ)の休日

知らない街の 朝焼けのなかで
君は 名前を隠して笑った
アイスクリームの味に驚き
渋谷の雑踏に 自由を見た

「今日だけは普通の女の子でいたいの」
その言葉が 東京の空に溶けた
僕は記者として ではなく
一人の男として 手を伸ばした

スクランブル交差点で手をつなぎ
浅草寺ではおみくじを引き
夜の観覧車のなかで
君の横顔を 何度も見た

それが最後とわかっていても
名前も 未来も 聞かなかった
なぜならその一日こそが
君にとっての 本当の“休日”だったから

別れ際
僕は何も書かなかった
だけど心には
すべてを焼きつけていた

君がプリンセスであることも
君が涙をこらえたことも
そして
君が僕にくれた たった一日の奇跡も

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アルファポリス
アルファポリス2025/08/31
  • 現在の作品現代版『ローマの休日』