あらすじ
「子供部屋おじさん、福祉の人になる」
閉ざされた扉の向こうで
ゲームの光に照らされていた日々
時計の針は進むのに
心は取り残されていた
母の背中が沈むのを見たとき
胸の奥で小さな声が囁いた
――このままでは、誰も救えない
まず、自分を救わなければ
教科書のページににじむ汗
眠気と戦いながら掴んだ言葉
「寄り添うこと」
「つなぐこと」
人の痛みに向き合うための道しるべ
窓口に座る自分の姿は
かつて夢にも描かなかったもの
けれど、涙を流す人に
「大丈夫です、一緒に考えましょう」
そう言える自分が、今ここにいる
子供部屋に閉じこもっていたあの日々は
無駄ではなかった
悩み、立ち止まり、
だからこそ他人の孤独に触れられる
もう一度、社会へ
もう一度、人の輪の中へ
「子供部屋おじさん」は
今日から「福祉の人」になる