あらすじ

お弁当から始まる恋

朝の台所 湯気の匂い
卵焼きの甘さに
そっと心を込める

君に届くわけじゃない
そう思いながら
それでも少しだけ
色を多く入れてしまう

昼休み 開いた蓋の向こう
「ひとくちちょうだい」
その声に胸が熱くなる
箸先から伝わる
見えない気持ち

味なんて普通かもしれない
けれど
「うまい」って笑う君の声が
世界で一番の調味料

やがて気づいた
お弁当はただの食事じゃない
ひと粒のご飯に
心が混ざっていることを

恋は
花束でも告白の言葉でもなく
小さな弁当箱の中から
静かに始まっていた

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アルファポリス
アルファポリス2025/08/31
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