あらすじ
柊木とうかと諸海円香は幼馴染で、恋人同士。次の誕生日で17歳を迎える、高校二年生。
二人の出会いは10年以上前で、付き合い始めたのは中学1年生の秋くらい……だった。
卓越した美貌の円香と、彼に深く深く愛されている、「彼女」のトウカ。
出会いは運命的で、再会は劇的。一生に一度はこんな恋をしてみたい、と誰もが羨む、評判の二人だ。
そう、あたしは「彼女」で、円香は「彼氏」。
――だって、円香は男の子なのだから。
ずっとなぞっているのは表向きの、地に足のついた物語。
胸の内に隠しているのは、どこにもない、宙ぶらりんのごっこ遊び。
いつまでそれを続けるのだろう、と思う。
あたしは、嘘が嫌いなのに。