あらすじ

聖女を代々輩出する公爵家の長女ルミナは、『聖女』として認定された。王家は『聖女の血』を王族に取り入れるため、ルミナを次期王となるルックス王子の妃とすることを決める。 ​しかし、彼女を冷遇する両親は、その力を何故か疎み、分家から嫁いできた妻である母に唆され、「目立つな」と厳しく言い含め、最低限の活動しか許さなかった。両親は、ルミナに「お前に力はない」と嘘をつくよう強要し、従わない場合は生活の保証をなくすと脅していた。 ​『聖女』になって一年目、魔王軍の脅威が増す中、「大災厄」に関する会議で、ルミナは魔王軍の兆候を意見する。 だが、ルックス王子や副官から「戦争を知らぬ女が出しゃばるな」と罵られ、自信を喪失。その場にいた辺境伯オリオン・オルティスからは終始険しい視線を送られ、彼に完全に嫌われたと思い込む。 帰宅後も両親から叱責を受け、心を閉ざし、聖女の力が弱まっていった……。 ​ 二年後、妹のステラも『聖女』として認定される。両親は実子のステラを溺愛し、彼女の力を最大限にアピール。次第にステラが人気を集める一方、無用と見なされたルミナはルックス王子に婚約破棄を告げられる。 そして、魔王軍の前線で「夜天の将軍」として恐れられるオリオンのもとへと向かえと勅命が下される。それは、紛れもない追放だった。 ​絶望の淵にいたルミナだったが、辺境の地で人々に寄り添い、オリオンの温かさに触れるうちに、彼女の心は次第に解きほぐされ、聖女の力を使うようになっていった。 ​そんな時、魔王軍の奇襲で重傷を負ったオリオン。大切な人を救うため、ルミナは聖女の力を初めて全力で解放する。その力は、王都で押さえつけられていた頃とは比べ物にならないほど強く、清らかなものだった。 ルミナの力によって辺境は復興し、魔物たちは弱体化して撤退を余儀なくされる。長く続いた戦争は終わりを告げ、ルミナは人々から「奇跡の聖女」として慕われるようになる。 ​ 一方、王都では、第一王子ルックスが私欲のために王権を奪い、国を混乱に陥れていた。彼は辺境を救ったルミナの力を自分の手柄にしようと画策するが、その間に二十万に及ぶ魔王軍が王都へと進軍を開始していた……。 ​これは、追放された聖女が、辺境の地で人の優しさと温もりに触れ、自らの人生と力を取り戻し、やがて全てを取り戻す物語である……。

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エブリスタ
エブリスタ2025/09/01
  • 現在の作品『無能だと追放された聖女は、夜天の将軍の寵愛を一身に受ける』