あらすじ

九月に入っても猛暑の衰えない令和の夏。 原因は「観測史上初」と形容される太陽フレアの異常活動だった。記録的な磁気嵐と熱波は海と空を変質させ、人々の日常に不安の影を落としている。 そんな中、天草諸島の中央に浮かぶ獅子島で暮らす民間気象会社オーロラテックの契約観測員、高梨颯介は、離島の観測データを日々収集していた。観測所には元大学教授で温厚な白石所長と二人きり。小さな現場だが、島の気象データは異常気象予測の精度を高めるうえで欠かせないものだった。 そこへ本社から、新たに「太陽フレアの磁場観測装置」を島にも設置するとの通知が届く。企業の商業的思惑を含みつつも、白石は学術的な可能性を見出して前向きに受け止める。一方で高梨は、ただ仕事として淡々と準備を進めるのみだった。 その日も、彼はいつものように島を巡回し、観測小屋の潮風に侵食されやすい機器の手入れに向かう。 異常気象が日常を覆うなか、静かな離島の観測業務は続いていく。 だが──、太陽の気まぐれが見せる影響は、人類にとっては大きな問題であっても、大宇宙の中ではほんの些細な揺らぎにすぎない。未だ人類が目にしたことない未知なる脅威は、揺らぎに紛れ、目覚めの時を待っている── ※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2025/08/31
  • 現在の作品SHINING SUN
小説を読もう
小説を読もう2025/08/31