あらすじ
「テント良し! 寝袋&銀マット良し! 修繕道具良し! 焚き火台+念の為の炭良し! 食い物良し! 後はこいつらを車に詰め込んで出発だ」
大学もバイトも無い久々の連休に、ぼっちキャンプの計画を立ててるオレは、大学2年の七瀬 和司(ナナセ カズシ)。
実家の、というか元道場主の祖父からの過干渉が嫌で遠くの大学に入学したが、そもそもその過干渉のせいで友達と遊べず、そのおかげで同年代と接するのが苦手なのに、大学とか中々キツイと入った後で気付いた大馬鹿者だ。
それらの傷を癒すために、ゆっくり自然を満喫しようと数日前から色々準備をして、今まさに出発の秒読み段階だった。
そう「だった」だ………今目の前に見えているのは。
明らかに日本の建物では無いどこか、そして王冠を頭に乗せてる初老の男と、その横に控えている側近っぽそうな中年男性に、オレの両サイドで並ぶ西洋鎧の様な物を着た何か………兵士?
数十秒前までは間違いなくアパートに居て、車にキャンプ道具を運んでいたハズだ。
一体何が起こったのか分からずにいると、初老の男が語り掛けてきた。
「我が国を助けてはくれまいか」
(前後関係なんも分からないうえ、赤の他人に国を助けろってどうなんだよ……)
間違いなくオレ、七瀬 和司という1人の人生は、この時大きく変化したと思う。