あらすじ
紀元前よりも前の物語。
魔王と勇者が残した子孫が治める王国は平和を謳っていたが、能力や魔法を持たぬ者は虐げられ、奴隷へと堕とされていた。
虚弱で目も悪い少年ラマティもまた、故郷を追放され奴隷として生きるしかなかった。
唯一の楽しみは、仲間のイザナやダンと共に月に一度、わずかな銭でラム酒と大麻を分け合う夜だけ。
だが、ある晩――ラマティは夢を見る。
果てしなく広がる書架、未知の数式、世界の理を映す図形。
それは“アカシックレコード”――世界の記録そのものと繋がる力だった。
その力で仲間の病を救い、薬を作り出したラマティは、奴隷でありながら小さな奇跡を起こす。
しかし、その力ゆえに異端視され、再び虐げられ、追放されてしまう。
林道をさまよう彼らがたどり着いたのは、街の片隅の薬屋。
優しい老女との出会いが、彼らの運命を大きく変えていく――。
虚弱で何の力もなかったはずの少年が、仲間と共に薬を作り、命を救い、歴史さえ塗り替えていく。
これは、追放された奴隷と世界の記録“アカシックレコード”を巡る物語。