あらすじ
ある日、トラックに轢かれそうな子どもを助け、あっけなく死んでしまった。
そして私は「異世界に転生する」という選択肢を選んだ。
どんな世界かわからない不安を抱えたまま、来世では幸せになれることを祈ったのだが…
「せっかく生まれ変わったと思ったら、死ぬ運命の悪役に転生するなんて」
目を覚ましたのは、前世で読んだ小説の中の世界。
私は幼い主人公「カヴィル」を支えるべく、公爵家に嫁いできた「エロディ」に転生していた。
しかし、エロディはヒロインではなく、むしろ主人公とヒロインを虐げ、その報いとして悲惨な死を迎える悪役令嬢…
そんなのイヤ!小説とは違ってカヴィルをしっかりと育てて、大人しく離婚してあげるんだから!
そう決心し、領地の管理や魔法薬の開発と販売などに奮闘する。
そして原作通りカヴィルを戦争に送り出すのだが…
「僕が戦場で戦っている間、あなたは逃げる準備をしていたのですね」
ところが戦争から帰ってきた小さな夫…いや、大きくなった夫の反応がおかしい。
彼は大きな手を私の腰に回しながら、危なげに笑った。にっこり笑った口元とは異なり、目には炎が宿っていた。
えっと、私もう離婚される準備はできてるんだけど…。なんで執着してくるの?