あらすじ
あらすじ
公爵令嬢カーミラは、卒業舞踏会で婚約破棄され、国を追放される未来を夢で見た。
それは、前世でプレイした乙女ゲーム『プリンセス・オブ・オラクル』の、悪役令嬢としての結末だった。
しかし、彼女が思い出したのは結末だけではなかった。
この世界は、伝説の国家中枢AI**〈王国演算機(オラクル)〉**によって制御された、ゲームシナリオそのものだという設定。
そして、断罪イベントは、ヒロインを器として演算機を再起動させるための、お膳立てされた儀式だと気づく。
このままでは、ヒロインを巻き込んだ巨大なバグが、国を崩壊させてしまう。
カーミラが下した決断は、自身の破滅回避ではない。
「フラグは折るより、根本からパッチ適用ですわ。」
嫌われ役を自ら演じ、王子との婚約を自ら破棄。
悪役として悪評を広める一方で、彼女は水面下で着々と「デバッグ」作業を進めていく。
未来の情報を元に、攻略対象たちの隠された問題を先回りして解決し、ヒロインを狙う黒幕の陰謀を暴き出す。
好感度は犠牲に、実害はゼロに。
情報屋の宰相補佐、天才発明少女、そして真実を見抜く寡黙な騎士。
個性豊かな仲間たちを巻き込み、秘密結社「パッチノート」を結成したカーミラは、舞踏会の舞台で最後の選択をする。
断罪は、未来への再起動(アップデート)の儀式なのか?
それとも、この世界の『物語』を破壊する、彼女の最後のシステムハックとなるのか?
これは、乙女ゲームのルールを無視して、世界の運命を書き換える悪役令嬢の物語。