あらすじ
サッカー部の練習中に怪我をした中学三年生の水沢陽太は、保健室登校をしている大山真莉亜と出会う。保健室とは無縁だった陽太だが、真莉亜がオリジナルの漫画を描いていることをきっかけに、昼休みに保健室へ通い出す。
陽太と真莉亜の距離が縮まるなか、真莉亜の保健室登校の理由が親に対する不信であることを知る。一方、陽太は過去にジュニアユースの選抜試験に落ちており、また県大会の初戦で敗れたこともあり、高校でもサッカーを続けるか悩んでいた。クラスメイトで、かつてライバルであった砂越海斗はジュニアユースのエースとして活躍しており、彼の存在が陽太から自信を奪っていた。
ピアノが得意な真莉亜は、陽太の「真莉亜のピアノを聴いてみたい」という言葉に後押しされ、合唱コンクールで伴奏を引き受け、音楽の授業にだけ顔を出すようになる。だがストレスから精神が不安定になり、太腿を叩く自傷行為をする。その場に居合わせた陽太だが、何もできず、ここでも自身と海斗を比べてしまう。真莉亜は次の日には回復し、陽太の不安を他所に本番では完璧な演奏を披露する。
冬が近づいてきた体育の授業中、陽太は海斗の挑発に乗り、彼の足に怪我を負わせ、そのことをきっかけに保健室登校になる。陽太は真莉亜と保健室で過ごすが、それが数日続くと、真莉亜が教室で授業を受けるようになる。それは彼女なりの励ましであった。陽太は海斗に改めて謝罪して教室に戻る。
推薦入試の締め切りが近づくと、陽太は真莉亜から、陽太のミサンガが切れたときに自分の夢が叶っていたことを打ち明けられる。だから真莉亜のミサンガが切れるとき、陽太の夢が叶うだろうと伝えられ、陽太は高校でもサッカーを続けることを決意する。海斗とのライバル関係も復活し、別の高校に進学する海斗と、高校最後の県大会の決勝戦で対戦しようと約束し、陽太は中学校を卒業する。