あらすじ
蛇憑きの姫。
そう呼ばれる久遠院家唯一の生き残りである雫。
彼女は満十五になる時に、蛇の妖(あやかし)によって殺される運命だった。
その運命を避けるには、夫を迎えること。
そうすれば、蛇はその夫を殺すことで姫は殺さないという。
だがそんな条件で夫に来てくれるものなどいるはずはない。
せめて蛇妖に対抗しようと、以前から使えてくれている八次と共に諸国を巡った帰り。
雫の前に一人の男性が現れた。
如月と名乗ったその男は、妖を斬ることを専門とする妖切りで、咎人だった。
雫は、この男と仮初の夫婦となり、死を回避しようとするのだが――。