あらすじ
この世界は、僕にとって少しだけやかましすぎる。
風の噂話や、道が覚えている昔話を聞くのは、役に立つこともある。
でも、街にいる人たちの、剥き出しの感情まで聞こえてくるのは、正直ごめんだ。
だから、僕は旅をしている。
人混みは避けるけど、なぜか面倒ごとには巻き込まれる。
それでも、知らない景色や、時々出会うお人好しとのやり取りは、案外楽しいもんだよ。
魔王を倒す予定はないし、世界を救うつもりもない。
僕が探しているのは、この厄介な力と上手く付き合う方法と、
心から安らげる静かな場所。ただ、それだけ。