あらすじ

「クレア様⁉︎」 物音を聞いて慌てて駆けつけたのだろう。随分とお世話になった侍女が、扉を開いて呆然としているのが見える。呆然としたくもなるだろう。魔術なんか使えないと侮っていた小娘が、魔法陣を展開しているのだから。 (切り札は、隠しておくものだな) 完成した魔法陣に魔力を流し込むと、魔法陣はさらに強い光を放った。結界の破壊なんてやったことはないけれど、多分成功するだろう。 パリン! 直後、ガラスが砕けるような音がする。隠密性に優れた外部からの攻撃に強い結界だ。内側からの攻撃には弱いものだった。まぁ、こんな小娘が壊せるなんて思わなかっただろう。 これでやっとあいつに会える。侍女以外こない時点で、どれだけこちらを舐めてくれていたかがわかる。自分の計画の成功に、勝手に唇の端が持ち上がるのがわかった。 「世話になったね!王サマによろしく!!」 「クレア様‼︎」 飛行魔術で体を浮かせた私をみて、侍女はハッとしてこちらに手を伸ばす。逃すわけにはいかないだろう。だって私がいなければ、この国が終わってしまうかもしれないのだから。 (私も偉くなったもんだ) でも、二度も同じ轍を踏むわけにはいかないのだ。これ以上、おとなしくあいつの枷になってやる義理はないし、助けを待つお姫様でいるつもりもない。 最後に侍女にニコリと笑顔を向けて、私は体を浮かせたまま、外へ向かって飛び出した。 なんてことない村娘クレアには、ルークという完璧超人な幼馴染がいた。想いを言葉にすることはしなくても、仲睦まじく平和に過ごしていた彼女達だが、ある日ルークが厄災から国を救う伝説の『救国の魔術師』だということが発覚する。結婚の約束をして、ルークを王都に送り出すが、その一年後、クレアの元にまた使者がやってきて… これは、ただの村娘だった少女が、最愛の幼馴染と幸せになるまでの物語。 ハッピーエンドです!自己肯定感高めの強い女の子が書きたかった…

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カクヨム
カクヨム2025/08/30
  • 現在の作品救国の魔術師の最愛